ライトノベル レビュー

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とわいすあっぷっ! 2

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嫁と愛人は語る。
「あの子、手強すぎる~!?」
京都から女の子と見まごうばかりの美少年・白木久陽向がやってきた。「お兄ちゃん」と無邪気に好意を寄せる陽向と、それを困惑しながらも微笑ましく受け入れる悟。魔王・アリスと勇者の娘・涼子はその仲睦まじい様子(?)に女性としての立場危機感を覚える。だがそんな陽向の一人旅はある使命を帯びていたのだ――。
嫁・愛人に加え、恋人(?)候補まで登場し、悟の争奪戦は加熱してゆく!?

「お弁当、ぼくも……ここで一緒に食べてもいいかな?」
「よし陽向くん、僕が食べさせてあげようかな? ほら、こうして」
 僕は陽向くんの身体を抱き込むようにして、膝の上のお弁当の包みを開いて、箸を取って――子供に母親がするみたいに、後ろから食べさせてあげようとする。
「お兄ちゃん……ちょっと恥ずかしい、お姉ちゃんたちが見てる。でも、でもお兄ちゃんがしてくれるならぼくも……あ、あーん」
「かわいいなぁ陽向くんは、よし……じゃぁ次はアスパラロールだ、嫌いなものないよね、陽向くん?」
「……ヒナタがサトルに羨ましい事されてるっ、くぁぁぁぁぁぁ! くそう、生まれ変わったら『サトル大好きー』とか言える素直な女の子になるわよ、来世の私は絶対! そ、その時まで覚えておきなさいよサトルぅ!」
「なぜ来世なのですか! どうして明日からすると言えないのですか、向上心のない発言ですよアリスさん!」
「そんな簡単にチョロく手の平を返せるよーな、分かりやすい女じゃないのよ、私は!」

とわいすあっぷっ!

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嫁は勇者で愛人は魔王!?
主人公・悟に秘められた力を巡って、相容れぬ二人が恋と刃の火花を散らすラブバトル!
一族の無用息子と蔑まれていた明石悟に突如、結婚の話が持ち込まれた。相手は悪名高い凶暴女のサワノリョーコ。だが、目の前に現れたのは類人猿のメスではなく、可憐でクールな少女であった! さらに悟の前に金髪ツインテールの少女・アリスが現れる。しかし彼女はとんでもない秘密を抱えており、悟の身体だけが目的だと笑顔でのたまうのであった――。悟に秘められた力を巡って、相容れぬ二人が恋と刃の火花を散らすラブバトル開始!

 旅館澤乃、という紋の入った浴衣をアリスは着ているが、着付けが分からないのか、まるでナイトガウンを羽織るように緩く袷を閉じて帯を結んでいる。
 そんな緩い着方だと、喉元からお臍の上まで広く魅惑のVゾーンが広がってしまい、おまけに風呂上がりの湯気の立つ桜色の肌がデンジャラスな色っぽさを――。
 願わくばおっぱいとか大きければ、もっと凹凸の隙間とか出来て妖艶なむっはーんな色気があるのだけど、ぺたんこなアリスは逆に痛々しく初々しい魅力がある。
 だめだ、黙って観察しいると不埒な考えが頭の中を占領する!
「あんたも埃まみれじゃない、こんな所で黄昏れてないでさっさと身体を綺麗にして来なさい、まるで難民かななにかみたいよ?」
「あ、アリスってガイジンさんなのに日本語上手……だよね?」
「へ? そんなの人間の言葉なんか何とでもなるものよ、って……あんたなに見てるの?」
 間を繋ごうとした会話を遮って、アリスが腰を屈めて僕をじろじろと観察している。目の遣りどころの困る格好のアリスが、部屋の中に踏み寄ってくる。
 石鹸に混じった甘い香りに、僕は意味無く恐怖を覚えて畳の上を後ずる。アリスは上半身を屈め、僕の顔を見つめ――ああ、胸元どころか足の隙間まで浴衣の間から覗けそうな!
 細面柳腰のアリスにそんな事をされると、いろいろ女の子に妄想しちゃう一男子としては心臓と下半身に悪い。僕の焦りを察したのかアリスの唇が、性悪な薄笑いを浮かべる。
「ふぅん、なるほど、男の子だからねえあんたも、ふんふん?」
「ご、ごめんなさいエロい目で見てしまいました……」