検索結果
ライトノベル レビューでタグ「雪野 静」が付けられているもの
最弱が最強を虜にする。
アキトを慕う三人の美少女と始まった共同生活。
彼女たちの想いが向かう先には...!?
選定者。それはこの世界に墜ちた神や悪魔をその身に宿し、力を行使する者。
悪魔・ゼファによって"魅惑"の力を不本意ながらも得てしまった高校生・アキトは絶対的な力の称号『王冠』の名を冠された三人の美少女と騒がしくも、そこそこに平穏な共同生活を送っていた。
しかし、ある日それは一変する。
ルヴィの"英雄"の力が失われてしまったのだ。
世界のバランスにも影響する一大事に、
なんとかこの事実を隠そうとするアキトたちだったが、綻びは確実に広がっていた。
一方、当事者のルヴィは力がなくなったことに戸惑いを覚えつつも、初めての体験に心を躍らせていた...!?
荘厳なる恋と戦いの物語。第二幕があなたを虜にする。
そして、鏡の前に立った。
つぶさに観察していた草薙萌恵の魅力を、なんとか自分のものにできないだろうかと考えたのだが、とりあえず表情を真似てみようと思いついたのだ。
鮮明に覚えているうちに、この鏡を使って取り込んでおこうという算段だった。
まずは、じっと自分の顔を見てみる。心なし不機嫌そうな表情をしている。そこにいつも式典で繕う笑みをうかべてみた。不自然なところはないが、萌恵の笑顔とはまったく違う。
彼女はもっとこう、口角を上げて、目元を緩めて......
(......こ、これは、酷いな)
奇怪になってしまった自分の表情に、思わず目尻が引き攣った。
似ても似つかない表情。
ため息とともに両肩が落ちる。
(なにをやっているんだ、私は......)
「どうしたの?」
と、後ろから声がかかった。
「貴方を護りたい。......私を、貴方の傍にいさせてほしい」
少女の誓いが少年の世界を変えた。
あなたを魅惑する物語が始まる。
選定者。それはこの世界に墜ちた神や悪魔をその身に宿し、力を行使する者。
高校生・アキトはある日、悪魔・ゼファの力を得る。
ゼファの力はとても弱く、密やかなものだったが、アキトに劇的な変化をもたらすことに。
その力"魅惑"は最高の選定者・『王冠』の名を冠される美少女・ルヴィの心を虜にしてしまい、 さらにはルヴィの変化を良く思わずアキトに接触する『王冠』彩姫にまでにも影響が及ぶ。
アキトはどうにか力を解除して、現状を正常化しようとするのだが、 なし崩し的に少女たちとの同居生活が始まってしまう。
一方、ルヴィや彩姫に匹敵する"魔王"が街に来訪する。その秘めたる目的は...!?
荘厳なる力が導く物語が、今あなたを魅了する。
「彩姫よ」
と、アキトに言った。
「これから私の事はそう呼びなさい。親愛を籠めてよ。あと、敬語も禁止。同い年だもの。それって変でしょう? その二つの条件が呑めるのなら、いいわ。止めてあげる」
「......わかったよ、ええと、彩姫」
おっかなびっくりに名前を呼ぶと、彼女はふわっとした笑顔を浮かべて、
「ふふ、光栄に思いなさい。私を呼び捨てにしていいのなんて、この世界で貴方くらいなんだからね」
なんて、弾んだ声で言った。
「むぅ」
と、小さな唸り声が微かに聞こえる。
ちらりと見ると、ルヴィが難しい顔で唇をやや尖らせていた。
そして顔をあげた彼女は言った。
「わ、私も、ルヴィと命令するように呼んで欲しい」