ライトノベル レビュー

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これは、白い死神と黒猫の哀しくてやさしい物語......。

真っ白い花びらが、風にたゆたって、泳いでいる。
そんな何処かの空から、真っ白な女の子がふわりと現れた。
私の心に触りにやってきた。
その子は、自分のことを 「死神」 なんて言うけれど、私は思う。
天使じゃないかって。
本当は、哀しいことを告げにきたのに。
たいせつなものを失くしてしまうと、教えてくれにきたのに。
私の心に触れにきた。
かわいらしい黒い猫をその胸に抱いて。
そして私は、どうしてか言ってしまったんだ。
「友達に―― なって」 と。