ライトノベル レビュー

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ファンタジーですが、主人公はニートです。
でも、それだけじゃ終わらない物語が始まる!!
禍竜戦争と呼ばれる大乱に見舞われたガルダ正統帝国。
戦が終わり、国が平和を取り戻しつつあるそんな頃、
聖職者見習いのアンナは、毎日自分を見つめる青年の姿に気づいた。
その青年・ユリウスが何か悩みを抱いているのだと勝手に思い込んだアンナは、持ち前の行動力で、彼の自宅を強襲する。
妹のような少女・サロメを働かせ、自分は働きもしないユリウスに怒るアンナは、彼を更正させることを誓うのだった。
しかしそんな彼らに、運命と過去が戦いを引き連れて迫る!
竜と鋼と魔女のファンタジー、時々コメディ。
物語がついに始まる!!

 部屋の真ん中にある囲炉裏で、一人の少女が鍋をかき混ぜていた。アンナよりも年下で、十代の前半、少なくとも半ばを過ぎてはいないように見える。
 夕飯のものか、鍋から漂ってくる香ばしく、刺激的な匂いに、アンナの腹が鳴る。
「あの子……。妹さんでしょうか?」
 黒い衣服に身を包んだ青年とは違い、その少女は真っ白だった。
 後ろで編んだ長い髪は色が抜け落ちてしまったように白い。その髪は細く、窓から入るわずかな陽光に透けて輝く。その光はどこか儚いものをアンナに感じさせた。
 肌を出さない青年とは違い、身軽な印象の衣服もまた白い。
 そこから伸びる四肢はあまりにも細く、触れれば壊れてしまいそうだと、アンナは思う。
 服の下に覗く肌は血の気が薄く、穢れない新雪のようだった。
 その横顔はあどけなく、あまりにも可愛らしい。
 頬にかすかに落ちた朱の色と、宝石のように鮮やかな緑色の瞳だけが、白い少女にわずかな色彩を与えている。
「しかしな、ユリウス。おぬし、ちょっとは手伝ってやろうとか、帰ったら夕飯の支度を済ませておいたりとか、そういう心遣いはないのか?」
 鍋を混ぜ、味見などしながら、白い少女は青年に声をかける。
 アンナはあの青年の名がユリウスだということを今知った。

超巨大兵器AAEは世界平和の使者か、
人類滅亡の最終兵器か。その謎がついに!!
世界七箇所に突如現れたAAEのパイロットとしての資格を示す門章を持つ生徒が、世界中から集められた星立・真宮研究所附属AAE高校の初代星徒会長に就任したキューこと橋良九星。実は、AAEを操ることが出来ないのに、女の子にはモテモテだ。同級生の綾瀬川椛、月緒・メイ・シルバーライアン、アムリネス・13世・アイシス、ナディア・ヴェルディ・シュバルツシモンがキューのために副会長の座を巡る激しいバトルを繰り広げることに。高校生活は順調かに思えたが、AAEの存在を巡り先進各国が不穏な動きを見せ始める。超巨大兵器AAEの存在理由とは何か? 世界平和の使者か? それとも人類滅亡の最終兵器か? そして高校生たちの未来は!! その謎を知る天才科学者真宮ソフィー村本は、キューに衝撃の真実を打ち明けた!!

「だが――――民間でもなく、政府でもなく、真宮ソフィー村本である私が求めることは、これからも少年が、強く気高いきみでありつづけることだけだ」
「………強い? なんだそれ。別に強くも気高くもねえよ俺は。今日の演説でも、あがっちまって危ないところだったよ」
「自分の価値にまだ気づいていないのか。こいつめ。まあ、しばらくはそれでもいいか」
先生は俺にデコピンをくらわせて微笑んだ。なぜデコピン。
「ま、話の続きはメシ食いながら聞くぜ」
だが校庭から食堂に転がり込んだ俺たちの見たものは――――。
「せーのっ、橋良九星くん、星徒会長就任、おめでと――――っ!」
薄暗かった食堂に一斉に灯りがともり、それと同時にクラッカーの破裂音が押し
せた。
「うあっ!? えっ、えっ、えっ、えっ、………なに?」
目をぱちくりさせる俺の周りでは、よく知る顔ぶれが拍手の雨を降らせていた。
「おめでとう少年。今日はささやかながら就任祝いの席を用意した。急なことなので大した物は用意できなかったが、存分に楽しんでいってほしい」
白衣の魔乳、真宮先生が俺の背中を押しながらそう言った。

最弱が最強を虜にする。
アキトを慕う三人の美少女と始まった共同生活。
彼女たちの想いが向かう先には...!?
選定者。それはこの世界に墜ちた神や悪魔をその身に宿し、力を行使する者。
悪魔・ゼファによって"魅惑"の力を不本意ながらも得てしまった高校生・アキトは絶対的な力の称号『王冠』の名を冠された三人の美少女と騒がしくも、そこそこに平穏な共同生活を送っていた。
しかし、ある日それは一変する。
ルヴィの"英雄"の力が失われてしまったのだ。
世界のバランスにも影響する一大事に、
なんとかこの事実を隠そうとするアキトたちだったが、綻びは確実に広がっていた。
一方、当事者のルヴィは力がなくなったことに戸惑いを覚えつつも、初めての体験に心を躍らせていた...!?
荘厳なる恋と戦いの物語。第二幕があなたを虜にする。

 そして、鏡の前に立った。
 つぶさに観察していた草薙萌恵の魅力を、なんとか自分のものにできないだろうかと考えたのだが、とりあえず表情を真似てみようと思いついたのだ。
 鮮明に覚えているうちに、この鏡を使って取り込んでおこうという算段だった。
 まずは、じっと自分の顔を見てみる。心なし不機嫌そうな表情をしている。そこにいつも式典で繕う笑みをうかべてみた。不自然なところはないが、萌恵の笑顔とはまったく違う。
 彼女はもっとこう、口角を上げて、目元を緩めて......
(......こ、これは、酷いな)
 奇怪になってしまった自分の表情に、思わず目尻が引き攣った。
 似ても似つかない表情。
 ため息とともに両肩が落ちる。
(なにをやっているんだ、私は......)
「どうしたの?」
 と、後ろから声がかかった。

もう一度絆を結びたい。
幼少の頃に出会った“お姉さん”のことが忘れられなかった少年・ヒロは、ひょんなことから彼女との再会を果たす。だが、そのお姉さん――アテナ――は姿がまったく変わっておらず、昔の記憶を失っていた……。親代わりで剣の師匠でもあるカジタのアドバイスに従い、アテナの記憶を取り戻すため、ヒロはオーパーツ〈イージス〉を求める冒険の旅に出る!
大人気ソーシャルゲーム『大革命!! バトルレジスタンス』が初のノベライズ化。

 アテナは自分の胸元を軽くはだけさせた。
「ちょ、ちょっとアテナ……なにを」
 慌てて手で目を覆うとしたけど、出来なかった。
 アテナの膨らみの端に、入れ墨のような模様があった。
「これも見覚えない?」
 アテナは自分の胸に刻まれた紋章を僕に向けた。
 前に会った時は、なかったと思う。
 どうしてそこにあるのかわからない。
 でも、それがなにかは僕にもわかった。
「それって、帝国の紋章……」
「そっか。……あいつら、乙女の柔肌になんてことするのよ」
 ぐいっ。
 アテナは自分の衣服を引っ張って紋章を露わにする。
 つまり、胸の膨らみが露わに……。
「うわわ、お願いだから、隠して! 隠して!」
「……え?」
 アテナの視線が、僕が指さす先に向かう。
「ヒロのヘンタイ!」
 アテナは慌てて胸元を隠した。

とわいすあっぷっ! 2

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嫁と愛人は語る。
「あの子、手強すぎる~!?」
京都から女の子と見まごうばかりの美少年・白木久陽向がやってきた。「お兄ちゃん」と無邪気に好意を寄せる陽向と、それを困惑しながらも微笑ましく受け入れる悟。魔王・アリスと勇者の娘・涼子はその仲睦まじい様子(?)に女性としての立場危機感を覚える。だがそんな陽向の一人旅はある使命を帯びていたのだ――。
嫁・愛人に加え、恋人(?)候補まで登場し、悟の争奪戦は加熱してゆく!?

「お弁当、ぼくも……ここで一緒に食べてもいいかな?」
「よし陽向くん、僕が食べさせてあげようかな? ほら、こうして」
 僕は陽向くんの身体を抱き込むようにして、膝の上のお弁当の包みを開いて、箸を取って――子供に母親がするみたいに、後ろから食べさせてあげようとする。
「お兄ちゃん……ちょっと恥ずかしい、お姉ちゃんたちが見てる。でも、でもお兄ちゃんがしてくれるならぼくも……あ、あーん」
「かわいいなぁ陽向くんは、よし……じゃぁ次はアスパラロールだ、嫌いなものないよね、陽向くん?」
「……ヒナタがサトルに羨ましい事されてるっ、くぁぁぁぁぁぁ! くそう、生まれ変わったら『サトル大好きー』とか言える素直な女の子になるわよ、来世の私は絶対! そ、その時まで覚えておきなさいよサトルぅ!」
「なぜ来世なのですか! どうして明日からすると言えないのですか、向上心のない発言ですよアリスさん!」
「そんな簡単にチョロく手の平を返せるよーな、分かりやすい女じゃないのよ、私は!」

ラビッツの前に現れた気弱な美少女。彼女は実は…!?
温泉旅行に出かけた私立戦車隊・首なしラビッツの面々。
久しぶりの休暇に羽を伸ばす一行には、
妖精のような儚い美しさをもつ少女が同行していた。
少女の名はアリス。
ドクターのもとでメイドとして働く彼女は、
テオドーレの事件で研究所から脱出し、
ラビッツに救助を求めた人物だった。
ドクターの命でラビッツと同居することになったアリスだが、
なぜかみんなから距離を置くように振る舞う。
アリスと友達になりたいと思うニーナも、
彼女から強烈に拒否されてしまう。
これにはアリスの過去と驚くべき秘密が関係していて…?
第9回SD小説新人賞大賞シリーズ、第3弾!!

 なにせ、とにかく可愛いの一言に尽きる。体を包んでしまうような……長くてふんわりとした黒髪は艶やかで、つぶらな丸い瞳は宝石のようにキラキラしている。肌は透き通るように白くて、赤く上気した頬と、桜色の唇をなおのこと綺麗に見せていた。体を隠すタオルから覗いている手足は、細くて小さくて、触れたら壊れてしまいそうだった。
 まるで名工の作った人形か、あるいは月明かりの下で育った妖精のような……とても浮世離れした儚さが感じられる。そんな彼女が怯えた表情をして、所在なさそうにキョロキョロとしていたら、ついつい声を掛けたくなってしまうのも無理はない。
 ニーナも何か話しかけようと思ったけれど、上手に言葉を選ぶことが出来なかった。どんな言葉をかけたとしても、彼女の心を傷つけてしまうような気がするのである。美しい人形も、おとぎ話に出てくる妖精も、そっとしておかないといけないのだ。
 でも、そこは頼れる戦車長である。
 脱衣所を出た先で突っ立っているアリスに、明るくドロシーが声をかけてくれた。
「せっかくの貸し切り状態なんだからさ、ほら、入って来なよ」
 すると、アリスはあたりを見回して、
「あの……私、あっちのお風呂に入りますから、」
 答えるなり、小さい歩幅でパタパタと湯気の向こうへ駆けていった。
 遅れてサクラが気づく。
「……あっちにあるやつ、水風呂ですけど」

エロは、奇跡になる。

現れた美少女は吸血鬼一族!?
天才高校生の召喚ラプソディ!
ロセリーとヤルにヤレない共同生活を送るオズの前に、褐色の美少女ダオが現れる。彼女は魔道機構の幹部かつ吸血鬼一族の末裔であり、「暗主」ペプデビロンによる事態を収束させるため、ロセリーらサキュバスとの共闘を提案した。一方、佐品の本家から解雇された魔術師ジャスティンがオズを逆恨みし、報復にやってくる。しかし彼はロセリーに一目惚れしてしまい、暴走をはじめててんやわんやに!そして、もつれ合う状況の糸は、オズたちに新たな召喚と反体制派によるさらなる危機をたぐり寄せる――第9回SD小説新人賞大賞受賞作、第3弾!

物理の先生にあやまれっ!

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新人朝倉サクヤのハイテンションテキストで贈る、
理系成分満載の学園ラブ&バトル!!
アキバに突如現れた巨大ゴーレム、通称"AAE"。
その存在理由を知る日米ハーフの天才科学者・真宮ソフィー村本博士の下に、日本中から集められた21人の高校生達...。キューこと橋良九星は"AAE"のパイロットとして名乗りを上げるが、黒髪に純白リボンの美少女、綾瀬川椛にその座を奪われ...。

この世界を救うのは、LOVE&KING。

封印したはずの先代の王様候補・黒陽王が復活してしまった。愉快な仲間たちのサポートを受け、天斗が超強敵に挑む!
王位継承レースを順調に勝ち抜いてきた天斗ファミリーは、新学期を迎え束の間の平穏を楽しむ。そんな中「王国が襲撃されている」という一報が入り、急遽、燐が情報収集のためネイを伴って王国へ戻ることに。しかしそれと入れ違いに聖獣・ルッパが現れ、黒陽王なる者の復活を告げる。先代の王候補で、その力の強大さゆえに封印されていたのだという。しかも、天斗は黒陽王の細胞から複製されていることがわかる。世界を手に入れようとする黒陽王を阻止すべく天斗は立ち向かうが、頼奈が巻き込まれてしまい...王様系ラブコメディ、クライマックス!!

女の子になったら最初にすることは?

妹が危ない!
銀河を飛び回るバトルラブコメ、いざスタート!!
平和主義の少年・愛洲隼人はある日、空から降ってきた宇宙人と衝突し、身体を損傷してしまう。
そして1年2ヶ月後、彼は藍田伊織という少女の姿に精神を移し、地球に戻ってきた。
それは義理の妹・マリアを守るため。
本人も知らないことだが、マリアは宇宙のとある国の皇女であり、刺客に狙われる存在だったのだ!
護衛のためにマリアと同居する伊織だったが、同性ゆえの無防備な姿に戸惑うことばかりで?
超銀河系バトルラブコメ、今ここに開幕!

オーディナリー・ワールド

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君が君で居られる場所を、僕が一緒に探してあげる。
都会のダンジョンを彷徨う地方出身高校生たちの同居型ラブコメ!!
栃木の山奥出身の蕪木大空夢は、高校入学を機に、親戚が所有する東京湾岸の超高級タワーマンションに住むことになった。一人暮らしと聞いていたのに、その部屋には黒髪ストレート、和風美人の猫屋敷うらみがいた!!
彼女ゲットに燃え、東京暮らしに胸を躍らせる大空夢だったが...。

嘘つき少女と、臆病な少年、そして幼かった悪魔。
切ない想いは最高のクライマックスへ!
衝撃の一夜があけてギクシャクする真尋だが、可憐はいつもどおり!?
そんな中で楽しい夏休みが始まり、真尋たちはキャンプ場でバーベキューに露天風呂にと大はしゃぎ♪
だが、とんでもないハプニングが降りかかる! 彼らの窮地に現れた天使様の正体とは?
そしてその夜、二人きりになった真尋と可憐はついに!?
人間と悪魔と天使の恋物語、感動のクライマックスです!!!

 俺は何度も口を開けて閉ざし、歯を食いしばる。握り込んだ拳が震えた。
 怖い。言葉を吐き出すことが、想いを伝えることが、怖い。
 可憐の両手が俺の頬を挟み込む。あいかわらずヒンヤリとした、病人の冷たい手だった。
「可憐、俺は……」
 微笑みながら、泣きながら、可憐は何度もうなずく。ゆっくりと言葉を紡ぎながら。
「うん……、うん……、大丈夫、言って……。……お願い……真尋の言葉を聞かせて……」
 そうして俺は、彼女が望まなかった世界へと続く、別れの言葉 を切り出した。
「おまえが、……好きだ……」
 どうしようもなく悲しい言葉に、俺の頬を挟んでいた可憐の両手が、静かに下ろされる。吐き出された言葉を戻す術はない。だから苦手なんだ、言葉ってやつは。
「八千草可憐を好きになっちまった。……この先ずっと孤独になってもいい。五年間だけでもかまわない。おまえと、生きたいって……思っちまったんだ……」
 レムがくれた勇気は、この言葉を可憐に伝えるためのもの――。
 可憐がいくつも涙をこぼしながら、嬉しそうに、悲しい笑みを浮かべた。
「ありがとう……真尋……。わたしも……愛してる……。ずっと、ずっと前から、キミのことが……好きだったんだよ……」

「この女学院は、僕がしきります。……僕の事は、お姉様と呼ぶように」
花邑べにお。
後に関東全域の少女から『お姉様』と呼ばれる男子の物語が、今はじまる!
『花使い』と呼ばれる特殊な能力をもつ少女たちの為の女学院に、
実の姉・しらゆきによって転入させられた少年・花邑べにお。
転入の挨拶で「この女学院を支配る」と宣言させられたことにより、
できたばかりの友達とも不本意ながら争うことになってしまう。
べにおの使う《花》の力は圧倒的だったが、そこにはある“いんちき”が隠されていて?
後に“姫百合姫”の名で関東全域の少女たちから『お姉様』と呼ばれる男子の物語がいま始まる!

 最後に姉が左手で僕の髪を整え、ちょいちょいと飾りのヘアピンをつけて出来上がり。
「あのさ……やっぱりやめようよ? こんなの絶対恥ずかしいってば」
「どうして? 恥ずかしい事なんて一つもないわ。ほら、鏡をご覧なさい。制服、とても似合っていてよ」
「何が似合ってるだよ! だいたい、こんなの――」
 と、ぶつくさ言いながら姿見を覗くと――僕はそのまま『うわっ!』と驚いた。
「うわあっ!? な……なんなんだよ! なんなんだ、これ!?」
「その『うわっ』は『似合っている』という意味でいいのかしら?」
「い、いや違うよ! そんな筈ないだろ!」
 嘘だ。
 そんな筈ある。似合ってた。
 それでびっくりして声が出たんだ。
(本当に似合ってる……!! おかしいだろ!? 何でこんなに可愛いんだよ!)
 鏡に映った自分の姿は、びっくりするほど愛らしい。

あねもね☆ろわいやる3

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最強姉軍団バッドシスターズ出動!!
すっかり〈人魂交換之術〉の状況にも慣れてしまい、一段と頼りなさが増してしまった美千緒。そんな情けない態度に業を煮やしたウテナは、過激な誘惑で弟の男らしさを取り戻そうとする。さらに、あの少女が帰国したり、新たな姉も参戦したりしてきて、ますます美千緒の取り巻く環境はもつれにもつれていく――。より刺激的に、より姉度を上げてお送りする最強の姉小説・第三弾!!

 ウテナが目を細めながら、美千緒の頭を挟んだふとももを「ぎゅううう」と左右から締めてきた。
「痛い痛い。お姉ちゃん、頭蓋骨が割れる!」
「これは条件付けの修行よ。あんたのエロ視線を私の下半身へと移動させるために必要な特訓なの。スカートの中に頭を入れなさい」
「え、ええっ? そ、そんな……いやらしすぎるよお姉ちゃん。ここは学校で、もうすぐ始業式が……」
「今日から毎朝三十分、私のスカートの中に顔を埋めなさい。女の子の魅力はおっぱいだけじゃないという真実を悟ってあんたが男として覚醒するまでね」
「そ、そんな~。じょじょじょ女性のかか下半身ってさ、よよよよくは知らないんだけど、なんというかリアルすぎて苦手なんだよ~。ロマンがないよ。現実的すぎるよ。だって赤ちゃんを産む器官なんだぜ? 俺もこういうところを通ってママのお腹の中から産まれたんだなあ、と思うと萎えるっていうか、荘厳で神聖な気持ちになりこそすれエロ魂を炸裂させるのは難しいっていうか。世間ではそういう男のことをマザコンと呼ぶらしいけど俺はぜんぜん恥じてないね! つまりだね、俺はお姉ちゃんのおっぱいさえあればそれでいいんだ!」
「ああもう、あんたの変態紳士美学はいいから。あんたがよくても私がよくないのよ!」
 もふっ!

リュウジ あなただけ 愛してる!
引き裂かれた竜司とローズの運命は!?
大ヒットラブ・ファンタジー、クライマックス!!
囚われのローズを取り戻すため、ビースト・マスターの城に挑む竜司たち。
ビアンカ、マルガ、オニキス、アイ、英理子。
心強い仲間たちが、竜司を決戦の地に向かわせるために戦い、傷つき、倒れていく。
ローズのもとにたどり着いた竜司を待っていたのは衰弱し、
その命の火が消えてしまいそうな少女の姿だった!
竜司はローズを救えるのか!?
アニメも大人気の大ヒットラブ・ファンタジー、最高潮!!

 ローズがするりと腕をからめてきた。
「あなただけ、愛してる」
「え――?」
 竜司は驚いて傍らのローズを見た。
 どんな空よりも澄んだ青い瞳が見返してくる。
 その言葉は――確かに聞き覚えがあった。
 最初にローズと出会った頃のことだ。
 もうずいぶん前のことのように思う。
 テレビでやっていたドラマの台詞をローズが覚えて、意味もわからず竜司に言ったのだ。
 ローズが微笑んだ。
「覚えてる? 私、もうちゃんとこの意味がわかるよ」
 この子は変わらない。
 最初からずっと惜しげもなく、僕に愛を注いでくれていた。

カンピオーネ! IX 女神再び

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女神は神殺しとの戦を望む

ついに訪れた女神との再戦の時。
手の内を知られた護堂に勝機はあるのか!?
草薙護堂の前に、再び現れたまつろわぬ女神アテナ。
何でもひとつ言うことをきくという、護堂が以前助けられた際にした約束を盾に再戦を望むアテナは、争いを望まない護堂の拒否を認めない。
ついには祐理やリリアナを石化し、人質にするという強行的な手段で、護堂との戦いを開始する。
アテナが勝負を急ぐのには差し迫られた理由があり…!?
新神話第9弾は激闘の調べ!!

「なんか他の人たちの迷惑になったみたいだな。気をつけよう」
「ですが草薙護堂、今までの行動をかえりみて、改めるべき点はないように思えます。非がないのですから、気を遣わずともよいのでは?」
「でもリリアナさん、私たちが気づいていないだけかもしれませんよ? ……あ、もしかしたら、こんな道ばたで食事をしていたのが迷惑だったのではないでしょうか。通行の邪魔になってしまったのかも」
「同じように飲食している人間は何人もいる。その可能性は低いと思うが……。だが一応、気を遣ってみるか。食堂にでも移動して――」
 食料を調達したあと、出店もない隅っこのスペースに移動していたのだが。
 祐理の指摘にリリアナが提案し、護堂もうなずきかけた、そのとき。
「……あんたたち、何ボケボケな相談してるの? ツッコミなしのボケ三人でコントやってんじゃないんだから!」
 威勢のいい声を聞いて、護堂は驚いた。彼女がここにいるとは完全に想定外だった。
 振りむけば、怒っている様子の幼なじみ、徳永明日香が仁王立ちしていた。

とわいすあっぷっ!

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嫁は勇者で愛人は魔王!?
主人公・悟に秘められた力を巡って、相容れぬ二人が恋と刃の火花を散らすラブバトル!
一族の無用息子と蔑まれていた明石悟に突如、結婚の話が持ち込まれた。相手は悪名高い凶暴女のサワノリョーコ。だが、目の前に現れたのは類人猿のメスではなく、可憐でクールな少女であった! さらに悟の前に金髪ツインテールの少女・アリスが現れる。しかし彼女はとんでもない秘密を抱えており、悟の身体だけが目的だと笑顔でのたまうのであった――。悟に秘められた力を巡って、相容れぬ二人が恋と刃の火花を散らすラブバトル開始!

 旅館澤乃、という紋の入った浴衣をアリスは着ているが、着付けが分からないのか、まるでナイトガウンを羽織るように緩く袷を閉じて帯を結んでいる。
 そんな緩い着方だと、喉元からお臍の上まで広く魅惑のVゾーンが広がってしまい、おまけに風呂上がりの湯気の立つ桜色の肌がデンジャラスな色っぽさを――。
 願わくばおっぱいとか大きければ、もっと凹凸の隙間とか出来て妖艶なむっはーんな色気があるのだけど、ぺたんこなアリスは逆に痛々しく初々しい魅力がある。
 だめだ、黙って観察しいると不埒な考えが頭の中を占領する!
「あんたも埃まみれじゃない、こんな所で黄昏れてないでさっさと身体を綺麗にして来なさい、まるで難民かななにかみたいよ?」
「あ、アリスってガイジンさんなのに日本語上手……だよね?」
「へ? そんなの人間の言葉なんか何とでもなるものよ、って……あんたなに見てるの?」
 間を繋ごうとした会話を遮って、アリスが腰を屈めて僕をじろじろと観察している。目の遣りどころの困る格好のアリスが、部屋の中に踏み寄ってくる。
 石鹸に混じった甘い香りに、僕は意味無く恐怖を覚えて畳の上を後ずる。アリスは上半身を屈め、僕の顔を見つめ――ああ、胸元どころか足の隙間まで浴衣の間から覗けそうな!
 細面柳腰のアリスにそんな事をされると、いろいろ女の子に妄想しちゃう一男子としては心臓と下半身に悪い。僕の焦りを察したのかアリスの唇が、性悪な薄笑いを浮かべる。
「ふぅん、なるほど、男の子だからねえあんたも、ふんふん?」
「ご、ごめんなさいエロい目で見てしまいました……」

運命は変えられる。

気持ちを近づけるユウとアレット。
しかしそれはカティアに距離を感じさせることに。
守ると誓った少年は少女に何を伝えるのか。
彼方の星で、恋と友情が交差する。
人造人間としてその力を狙われる少女・カティアを守ることを決意したユウ。
自らも失われた三つの<換象>である<改変>の能力者であることや、 精神の裡に宿る人格・チョールトの存在などの秘密を抱えながら学園生活を送る彼は、 生徒会長のアレットとの訓練を通じ、実力を伸ばしていた。
これに伴って無自覚ではあるもののアレットとの仲も接近する。
だがその様子を見たカティアは特異な存在である自分に引け目を感じ、 ユウを避けるようになってしまう。
そんな中、カティア捕縛の密命が下され、精兵中の精兵「驃騎兵(ユサール)」が動き始める。
さらにはカティアを保護するグロリアにもユウの秘密が明らかになって?
はるかかなたの物語第二幕、少年は誓いを守れるのか…!?

「でしたらこうすればいいのですよ、生徒マミヤ」
 グロリアはユウの空いている手をおもむろに握った。初めて触れた物理教師の手は柔らかくてひんやりしていた。
「どうですか、生徒マミヤ。これで『教師と先輩に引率される一年生の図』が完成しましたよ?誰も校則違反だとは思わないでしょう」
 いいえ、重度の校則違反であると愚考いたします。ユウは心の中で反論した。客観的に見れば「捕まって連行される宇宙人の図」に近いのだが、人目を引く絵面なのは疑うべくもない。ほかの生徒が今はいないとはいえ、目撃されたら大変な気がして顔色が青くなる。
 なのにアレットの方はアレットの方で、
「名案ですわ、教師レーナー」
 などと向日葵の微笑みを浮かべていた。どうも偽装工作が完璧になったと本気で信じているらしい。

テンプテーション・クラウン

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「貴方を護りたい。......私を、貴方の傍にいさせてほしい」
少女の誓いが少年の世界を変えた。
あなたを魅惑する物語が始まる。
選定者。それはこの世界に墜ちた神や悪魔をその身に宿し、力を行使する者。
高校生・アキトはある日、悪魔・ゼファの力を得る。
ゼファの力はとても弱く、密やかなものだったが、アキトに劇的な変化をもたらすことに。
その力"魅惑"は最高の選定者・『王冠』の名を冠される美少女・ルヴィの心を虜にしてしまい、 さらにはルヴィの変化を良く思わずアキトに接触する『王冠』彩姫にまでにも影響が及ぶ。
アキトはどうにか力を解除して、現状を正常化しようとするのだが、 なし崩し的に少女たちとの同居生活が始まってしまう。
一方、ルヴィや彩姫に匹敵する"魔王"が街に来訪する。その秘めたる目的は...!?
荘厳なる力が導く物語が、今あなたを魅了する。

「彩姫よ」
 と、アキトに言った。
「これから私の事はそう呼びなさい。親愛を籠めてよ。あと、敬語も禁止。同い年だもの。それって変でしょう? その二つの条件が呑めるのなら、いいわ。止めてあげる」
「......わかったよ、ええと、彩姫」
 おっかなびっくりに名前を呼ぶと、彼女はふわっとした笑顔を浮かべて、
「ふふ、光栄に思いなさい。私を呼び捨てにしていいのなんて、この世界で貴方くらいなんだからね」
 なんて、弾んだ声で言った。
「むぅ」
 と、小さな唸り声が微かに聞こえる。
 ちらりと見ると、ルヴィが難しい顔で唇をやや尖らせていた。
 そして顔をあげた彼女は言った。
「わ、私も、ルヴィと命令するように呼んで欲しい」

剣を手に立ち上がった、英雄たちの戦記ファンタジー!!

モバゲータウンで100万ユーザーが遊ぶ大人気ケータイソーシャルゲームを完全ノベライズ!! 購入者限定の特典プレゼントつき!!
オルガ大陸の覇権を争う魔導帝国ネクロス、アザルト連邦、ルスラン王国の抗争から、その100年後のオルガ解放戦線とマギア真皇国の対立までを描く!! ゲームでは語られなかった大陸の歴史が、ここに明らかになる!!

「英雄になりたい!」はモバゲータウンで大好評運用中のソーシャルゲーム。オルガ大陸で互いに領土を争い合う魔導帝国ネクロス、アザルト連邦、ルスラン王国の3つの国のいずれかに所属し、兵士として出撃! ユーザーのがんばりに応じて戦況が変わり、ゲームのストーリーも変わっていく、新感覚RPG。
「英雄になりたい!」 公式サイト
http://www.kayac.com/service/original/700

「全軍、戦闘準備! 今日の戦いに勝って、この母なる大地を我々の手に取り戻さん!」
 アキレスの命令を、ライブラが大声で復唱した。
 鬨の声が輪のように広がり、戦士たちは思い思いの武器を天に衝き上げた。
 レオニールがゆっくりと腰をあげ、主君アキレスに向き直った。
「では陛下、行って参ります」
「────必ず生きて戻れよ、レオニール」
「はっ!」