ライトノベル レビュー

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『ダブルブリッド』シリーズ最終章。それは、ちとにくとほねのものがたり。

 記憶を失いつつある片倉優樹と、"童子斬り"に憑かれた山崎太一朗は、お互いのことがわからないまま、ぶつかり合い、傷つけあっていく。かつて友以上の関係を作りつつあったふたりは、このままどちらかが倒れるまで戦い続けるのだろうか。それとも──。
 ついに明らかにされる"主"という鬼の陰謀と彼らの計画「Ωサーキット」の全容。己の寿命を悟った片倉晃の意思と彼の所属するクロスブリードという組織の意味。そして「キマイラ」と呼ばれる生命体の存在理由。
 優樹と太一朗。ふたりの決着に全ての最期が集う。
 血を流し、肉を裂き、骨を砕いた先にあるものは何か。
 大人気シリーズ待望の完結巻、登場。