ライトノベル レビュー

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「不本意に生きて、何もできずに死ねばいい」
苦悩の蒼衣を気遣いつつ、雪乃が取る行動は──!?

“──彼女の髪に、触ってみたい……”
 少女が歩道橋を登り、階段の一番上に、ぺた、と差し掛かった時。突然、ぐん、と後ろ髪を鷲掴みにされた感触と同時に、髪の毛が思い切り後ろに引っ張られた。そして、恐怖とともに堕ちていき──。
 いまだ葉耶の悪夢に苦しむ蒼衣は、葬儀屋の件でさらに自責の念に駆られていく。葬儀屋の蘇りにより自我を保っていた保持者が多く、蒼衣は方々から恨まれていた。そして責任を取るかのように、蘇りに関わる〈泡禍〉解決に雪乃と二人で向かうのだが──。

時槻風乃は、夜歩く。それは、まだ事件が起きる前の真実──

 時槻風乃は、知っている。この世界と全ての存在は、常に『痛み』という火によって、焼かれ続けている。幼い頃に火傷した時、火という物の本質は『痛み』であると学んだ。──火は『痛い』もの。そして、彼女に燻り続けていた『火』と『痛み』への思索は醸成され、一つの結論へと──。
 時槻雪乃のクラスメイトの古我翔花は、継母との確執により、いつも雪乃の家で泣いていた。死んだ母親の居場所を、形見の指輪を守りたいが、翔花は悔しさと悲しみに明け暮れて泣いていた。そんな時、ゴシックロリータに彩られた人形的な美しさを持つ風乃に出会い──。

電撃文庫
甲田学人 : 断章のグリムシリーズ
商品の詳細
そして、森と狼と赤ずきんが混沌と悪夢の連鎖に──。
 街灯の明かりも届かない細くて暗い袋小路。暗闇の中から流れ出すのは、鼻の奥を突き、口から胸へと流れ込む生臭い湿った鉄の匂い。そして、墨に沈んだような暗い路地に浮かび上がるように、真っ白な裸の手足が無造作に転がっていた……。そんな中にしゃがみ込んでいたのは、小柄な少女の影──。
 <泡禍>解決の途中で怪我を負い、意識不明の重体に陥った雪乃。彼女の重荷をなくすため、蒼衣は単身、未だに手がかりの見えぬ謎へと立ち向かう。徐々に『赤ずきん』の欠片は繋がっていくのだが、この街の狂気は想像を遥かに超えていた。失踪事件を発端とした悪夢の結末に待っているものとは ──!?
  • 文庫: 309ページ
  • 出版社: メディアワークス (2007/12)
  • ISBN-10: 4840241163
  • ISBN-13: 978-4840241168
  • 発売日: 2007/12
電撃文庫
甲田学人
商品の詳細
『Missing』 を生んだ鬼才が贈る、悪夢の幻想新奇譚――。

高校生の白野蒼衣は、普通が一番と考える温和な少年。
ある日、ゴスロリ姿の美少女・時槻雪乃と出会い、人間の狂気が生み出した “灰かぶり(シンデレラ)の悪夢” の存在を知る。

彼女曰く、この世界に存在する怪現象は、すべて<神の悪夢>の欠片だというが……。
  • 断章のグリムI 灰かぶり
  • 断章のグリムII ヘンゼルとグレーテル
  • 断章のグリムIII 人魚姫・上
  • 断章のグリムIV 人魚姫・下
  • 断章のグリムV 赤ずきん・上
  • 断章のグリムVI 赤ずきん・下